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  • 執筆者の写真Rutile Design

ボールパークのテナント設計

私はスポーツに1mmの関心も無いのですが、

北広島のボールパークの中にある

商業棟の1Fのテナントの設計業務やっていました。


スペシャライズドというお高級な自転車屋さんで、

本国に専属の設計の人がいるので

私は日本語化した図面を現場で施工できるように

まとめるだけだったのですが、

それがまた大変で…(; ・`д・´)


スペシャライズドは北海道に初上陸だそうで、

私は詳しくないのですが

自転車マニアからしたらとても喜ばしいことのようで。


オーダーするとなんと1台100万とか200万するそうです(; ・`д・´)

もちろんもっとお手頃なものもあるようですが…。


そんなお高級な自転車ですから

ディスプレイにもいちいち気合がはいっています。


道外の他の店舗とおそらくデザイン的には

似たような感じだと思われますが、

この強化ガラスの什器がかっこいい!!



この上にかっこいい自転車を乗せて展示するらしいです。

早く見てみたい。



全体的にはこんな感じ。



このテナントの設計においてとても難しかったのが【電気】


なんとこちらのテナントは照明もスイッチも全部

電気の配管が露出になってしまうのです。


それがテナントしてどうなのかはひとまずおいておいて、

どこからどのように配線を回して、

どこに落としてどう見せるかを考えるのに

とても時間がかかり、実際工事も大変だったみたいです^^;


せっかくかっこいい什器やかっこいい自転車を展示しても、

電気配線汚かったら台無しですから((+_+))


また、天井も高いので照明計画が結構難しくて

いろいろな人の手をお借りしました^^;


ダウンライト付けられないのってホント大変です。

最近照明計画の難易度が高い設計ばっかりやっている気がします。


また、大きな施設になると防火も絡んでくるので

木材が使えなかったり、警報機を設置したりと

デザインにも密接にかかわる部分で様々な規制を受けます。


今回も本国の設計さんの希望では壁の仕上げは焼杉だったのですが、

消防から不燃材にしてくださいと言われて断念。


不燃仕様の木材もあるのですが、とても高価なのと、

なんと納期が3か月とかかかるらしくて諦めました( ;∀;)


日本は海外に比べて建築の法律が厳しめの傾向にあるので

デザインの自由が奪われ気味です。


多分、私は今後ボールパークに行くことはないと思うのですが、

このスペシャライズドがどんな風に自転車を展示しているのかだけ

気になります。




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