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  • 執筆者の写真Rutile Design

オフィスデザイン追加

去年にお引渡しが終わったオフィスの施工写真をやっと撮影できました!


こちらのオフィスはLeadit様という不動産屋さんです。

エレガントな感じになりました。




まず、かなり力をいれた(お金もかかった…((+_+)))のがエントランスです。

EVホールは当然、テナントなのでこちらは共有部分になるのですが、

テナントのオーナー様が結構自由にさせてもらえる感じで、

普通に内装を変えてしまいました!






札幌軟石で作った什器に観葉植物を入れて、

黒皮の鉄板で電話台やサインをつくったり、

造作モノが多い部分です。


元々かなり明るい照明が設置されていたのですが、

どうしてもしっとりした雰囲気にしたかったので

かなり暗めにしました。


エレベーターから降りてすぐ、会社の印象が決まる場所、エントランス。

ここはおしゃれにしておいて損はありません(-ω-)


お部屋に入るとすぐ、打ち合わせスペースとして

鉄骨の三角屋根のやぐらと造作ベンチがあります。

この空間唯一の挿し色、ベンチの水色が視線をぎゅっと集めて引き締まります。


コンセプトとしては、ここはお庭みたいな設定で、

ガラス張りの温室やテラスみたいな感じにしたくて

こんなデザインになりました。

そして、外の設定なので敷石にごつい札幌軟石何枚か置いてあるんです。

どうしても30ミリくらいないと割れる可能性があるということなので、

けっこう段差ができます。

つまずいて転ぶ危険性があり、普通のお施主様は室内に無意味に段差を

造るなんて絶対に嫌がると思うのです。


それに、完全に敷石は私のデザイン的自己満足で、無くても成立するし

【庭】というコンセプトを表現するためだけの過剰なものにすぎないのですが、

お施主様にそれらを説明したら、すぐに快諾していただいて…笑

ありがたい(*´ω`*)


でも、この敷石はミーティングルーム(庭から入るテラスのようなイメージ)に

繋げる大事なクッションなので個人的にはけっこう重要で

ダメもとで提案してみて良かった(*'ω'*)


オフィスの場合はどうしても利便性や実用性が重視されるので、

なかなかぶっ飛んだデザインができる機会ってあんまりないのですよね…。


ミーティングルームはガラスの建具を使用しているのですが、

なんとコレ既製品なんです!




造作したら倍額くらいすると思うので、イイもの見つけて良かった…(;´Д`)

でも、道外から輸送されてくるのですが、レールが1本モノでくるので

かなりのなが~いトラックで来るらしく、送料が高い。

あと、現場への搬入大変だったと思います((+_+))


そして、いつも提案はしてみるけれども高いのでなかなか採用されない

ガラスのホワイトボード( `ー´)ノ

かなり豊富なカラーのラインナップで、普通に白色からピンクなど様々なカラーガラスから

選ぶことが出来ます。

ちゃんとマグネットもくっつきます。




今回は私の希望でスモーキーなブラックにしてもらいました。

だって、黒いガラスにホワイトのペンで書くのなんかかっこいいから…(*'ω'*)


そしてオフィス右半分は室内の設定です。


スタッフさんの机は人数分あるのですが、

それ以外に個室で集中できるようなスペースが欲しいという

ご要望で、三角の空間を作ってみました。




完全に閉鎖されているわけではないのですが、

少し閉じられているだけでパーソナルスペースになります。



今回は殆ど私のやりたいようにやらせていただいたデザインなので、

自分的にもとても満足いく空間になりました。


基本的に【デザイン】って+アルファなものなので、

無くても成立するし機能してしまうものなので、

そこに時間やお金をかけるというのは、

贅沢なことだと思います。


今回の鉄骨のやぐらや、エントランスの什器、札幌軟石の敷石なんて

無くてもオフィスとしてちゃんと機能するのですから、

はっきり言って無駄なものです。邪魔だし。


でもそこに【デザイン】という意味を持たせて初めて

トータルの【かっこいい】として機能する

価値あるオプションになるのですが、

今回のようにこれだけ【価値のある無駄】をやらせてもらえたのは

とても光栄なことです。


きっと、斬新でかっこいいデザインをすることができるデザイナーさんはいっぱいいるのです。

でもそれを受け入れてもらえるクライアントと出会えるかどうかはまた別の話…。


友達も仕事相手も、お互いの価値観て大事です。

私はわりと恵まれている方だと思う今日この頃(-ω-)





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