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執筆者の写真Rutile Design

世の中なんでもバランス→需要と供給編

私は(意外にも)お花を活ける習慣があります。


店舗デザインで関わった意識高い系のお花屋さん、ORNIさんの

お花はとても信用出来てお気に入りなのですが、

自宅からは離れているので買いにくく、自宅周辺で #意識高い系

お花屋さんを探していました。


なんと一軒だけそれっぽいお花屋さんを発見!

でもめちゃくちゃ入りにくそう…((+_+))


それがこちらのグラスウェーブさん。

HPにも書いてありますが、赤いドアが目印。

店中が見えないので、自分のようなものが入ってよいものか…と悩む。




明らかに、ORNIさんと同じように基本オーダーで注文するお花屋さんだと

思われるので、自宅用に2~3本買うのは迷惑だろうかと思いましたが

勇気を出してドアを開けてみたのが約半年前。


今ではオーナーさんとLINE交換するほどの常連です( *´艸`)


小柄な女性おひとりでやっているお店なので、配達中はお店が留守だったり、

いらっしゃってもご自宅にいたりするので、少し来店難易度高めです笑


置いてあるお花はもちろん、意識高い系なのでスーパーのお花屋さんとは

全然違います。


枝ものや見慣れないお花、マニアックなものまで多種多様。

お花の名前は覚えられませんが、とにかくおしゃれな花が多いです。




毎回、活け方や似合いそうなお花を一緒に選んでくれて助かります。

行くたびに見たことのない花があったりして毎回わくわくします。


そして、スーパーのお花屋さんより長持ちします。

毎日活ける習慣のある人は、スーパーで安い花ちょこちょこ買うより、

ちょっと高いけどこういったお店でちゃんと買って1週間もたせたほうが

お得な気がします。


そこで、本題。

需要と供給の話。


ORNIさんも同じですが、グラスウェーブさんも、

「あらゆるお客様」に来て欲しいわけではないということ。

そういった意味ではルチルデザインも同じです。

たまに上から順番に検索して電話しましたみたいな人がきますが、

そういうひとはルチルデザインは不向きだと思われます。

(ほんとはお断りって書きたい…)


たぶん、そこまでデザインにこだわってないけどなんとな~くおしゃれにしたいとか、

フリーランスだから安そうとか思ってルチルデザインに来た人は

きっと「高いな( ゚Д゚)」で終わると思います。



デザインて付加価値であって、必ずしも必要ではないし、なくても機能はするので、

ただただ「余計な金」をかけるだけです。


だから世の中には、デザイン性のかけらも無い、最低限の断熱と最低限の機能だけを

持たせた「激安建売住宅」というものが存在します。

これは私からしたらわざわざローンを組んで買うようなものではないと思いますが、

家はただの箱で良くて、快適さとか心地よさとかは全く必要なく、

夏暑くて冬寒くてもバッグや車にお金をかける方が幸福だと感じている、

投資として箱付きの土地を所有したいという人にはぴったりの代物です。


逆に、そのような人からしたら私のようなデザインや、設計事務所が作る家なんて

無駄の塊です。

わざわざ余計なお金をかけて構造的に不利にして、無駄なスペースを作り、

余計な意匠にお金をかけるわけですから。


どっちが良いとか悪いとかではなく、需要と供給が一致するかどうかという話です。


激安の方はその「供給感」をだすのは簡単だと思うのです。

でも意識高い系の「供給感」だすのってバランスがすごく難しいと思うのです。


例えばORNIさんも私の行きつけのお花屋さんも、「花キューピットください」というひとは

需要と供給が一致しませんが、他とは違うかっこいいお花をプレゼントしたいという人には

ぴったりです。

お店の雰囲気や入りにくさから、前者はほぼ淘汰できると思います。

後者もこだわっている人ならば多少はいりにくいお店でも勇気を出して訪問すると思われます。


でも私のように、定期的に1,000円程度クオリティの高いお花を買いたいけど

スーパー程度の花は求めていないという人にはHPやお店を見ただけでは

その需要一致しているかどうかわからないのです。


あんまり入りにくくしすぎてお高く留まりすぎていると、本来需要が一致している人も

はいれなくなってしまうし、オープンにしすぎたら本来花キューピットで満足する人が

はいってきてしまって、価値もわからずに「高い店」のレッテルを貼られることになってしまいます。


飲食店も同じで、激安は表現が簡単なんですが、こだわりプチ高級ランチのお店は

手加減がとても難しいです。


そこを失敗すると、価値の理解できない客が来てランチ1500円は高い( ゚Д゚)

とかいう評価を垂れ流すのです。

(本当に1500円の価値のないランチをだすお店はたくさんありますが)


なので、ほんとうにいろいろこだわっていて本気度の高い人のお店のデザインを

これからもできたら楽しいと思います。


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